菅内閣不信任案は民主党の茶番劇で幕。菅・鳩山・小沢も権力の味は甘く、結局、否決。

「一定のメドがついた段階で、若い世代に引き継ぎたい」。2日午後、国会内で開かれた民主党の代議士会。野党3党から内閣不信任決議案を突きつけられ、剣が峰に立った菅直人首相は、東日本大震災への対応を見極めて首相を退陣する意向を示し、ついに“白旗”を上げた。▼不信任案への賛成を表明していた鳩山由紀夫前首相も「重大な決意をされた」と評価し、党が一致結束して否決するよう呼び掛けた。しかし、国難の中で繰り広げられた党内対立に、「コップの中の茶番劇」という色彩がより鮮明に表れた。

 子どものケンカのような民主党の抗争劇は結局のところ、権力の味を知った管さん、鳩山さん、小沢さんの利害関係が一致し、自民党のひょっとしたら不信任案成立という夢は潰え去った。まあ、最初から最後まで家庭内別居した民主党の痴話喧嘩だったのだな。東日本大震災の被災者も、日本経済の行方も視界にない...。ああ、時間がもったいない。難しい復興復旧計画をつくっているよりも、権力闘争をしているほうが血が騒ぐのだろうなあ。政治家のみなさんは...。
 午後の衆議院本会議が始まる前、民主党代議士会で、菅首相が時期を明示しないまま、“退陣”を表明したところで、この「政局」は終わってしまった。小沢さんは本会議を欠席したらしいから、やはり国会よりも政局の人なのだなあ。しかし、本当にすごい国になってしまった。不信任案採決の結果はこんな具合。

衆院本会議は2日午後1時半から本会議を開き、野党から提出されていた内閣不信任決議案の採決を行い、賛成152票、反対293票で否決した。不信任案への賛成の意向を表明していた小沢一郎氏は採決を欠席した。小沢氏に近い民主党松木謙公氏は賛成票を投じた。

 松木氏は筋を通したみたいだけど、この行為で除名するかどうかで、またモメるのかな。助命嘆願が出るんだろうなあ。この先、期待するのはに「一定のめどがついた段階で、若い世代に責任を引き継いでいきたい」という管さんの発言のうちの「若い世代に引き継ぐ」というくだり。管さんが退くときは、鳩山さんも小沢さんも道連れにして、みんなで政界を引退するようなことになれば、それはそれで今回の政争に意味があるのかもしれない。鳩山さん、小沢さんの院政はダメよ、と。
★Kan offers to step down after crisis - FT.com => http://on.ft.com/m8RA7g
★Japan's Kan Survives No-Confidence Vote - WSJ.com => http://on.wsj.com/mz38XD
★Japan PM suggests eventual resignation - Al Jazeera English => http://bit.ly/j0AVkq

 ※こんな本を出して、愛し合った時代もあったのに、いまは...