サウジアラビア、女性が車を運転すると、むち打ち刑になる国

厳格なイスラム国家サウジアラビアで、女性の車の運転を認めない保守的な慣習に抵抗して車を運転した女性に対して裁判所がむち打ちの刑を言い渡し、「女性の権利拡大の流れに逆行した判決だ」と内外から非難の声が上がっています。サウジアラビアでは、女性が運転免許を取得することは許されていませんが、ことし6月以降、周辺のアラブ諸国民主化の動きに刺激されて、女性たちが車を運転するみずからの映像をインターネットで公開する運動が広がっています。

 女性が車を運転することが禁止されていて、違反したら、むち打ち刑を受ける国があるのだ。タリバン支配下アフガニスタンの話ではなくて、現代のサウジアラビア。つい先日、女性参政権を認める方針が打ち出された時も、まだ女性参政権がなかったのかと驚いたが、こっちのニュースのほうが衝撃。無免許運転に対する罰ということらしいが、免許を認めないのだから、運動に対する「弾圧」といったほうがわかりやすい。しかし、むち打ちかあ。これもまた米国の同盟国。石油だけでなくて、実はイスラム原理主義テロの輸出国であるとの説もある国だが、こうしたニュースを読むと、そういわれるのもわかる。
YouTubeには、サウジの女性運転キャンペーンに関する動画がいくつもアップされている。以下もそのひとつだが、アルジャジーラのマークが入っているから、こうした動きをまとめたニュースのよう。これを見ると、こうした運動にFacebookが使わていることがわかる。

★上の動画に登場する「Women2drive」のFacebookページ
 Women2drive - Manal and Bertha - Woman2drive - 17 June Saudi Arabia => http://on.fb.me/oOBlK6