元日銀総裁で、バブル経済と格闘し「平成の鬼平」と呼ばれた三重野康氏が15日、心不全のため東京都内の病院で死去した。88歳。大分県出身。
あるときは「日銀のプリンス」、バブル狂乱の際には「平成の鬼平」、そしてバブル崩壊後の「失われた20年」の中では「不況の元凶」との批判も。確かに、過熱した市場を抑制しようとするあまり、利上げから利下げに転じるタイミングが遅く、景気をオーバーキルしてしまったことは確かだが、といって、三重野総裁が放っておけば、バブルのまま日本の黄金時代が続いたというのも錯覚だろう。「失われた20年」がまだ終わったわけでもなく、三重野氏が冷静に評価されるまでには、まだ時間が必要なのだろうなあ。それよりも今の日銀総裁をどう評価するかのほうが重い問題だなあ。オーバーキルに走りがちな体質は今も続いているのだろうか。
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