総選挙予測。逃げ切り図る自民、追う民主、維新・太陽合併の行方はまだ読めず、というところ?

 この週末にメディア各社の総選挙に関する世論調査が出てきた。16〜18日か17〜18日の調査で、日本維新の会と太陽の党の合体(合流、合併)はまだ反映されていないようだが、比例区の投票先調査結果を表にすると、こんな感じ。

  朝 日 読 売 毎 日 日 経 NNN
民主  15  13  12  16  16
自民  22  26  17  25  26
維新   6   8  13  11   6
太陽   1   5   4   4   3

 ※NNNの数字は四捨五入。NNNの太陽の党データは「太陽の党+減税日本」で調査
 維新の会のデータにばらつきがある以外は、自民優勢の構図は変わらず。ただ、解散を宣言した党首討論での野田首相の気合が安倍総裁を圧倒した影響か、自民党が落ち、民主が上昇しているという。この傾向がこれから、どうなっていくのだろう。先行・逃げ切りを図る自民を、民主が追う形だろうか。
 維新の会と太陽の党の合体の影響も読めない。維新の数字はメディアによって差がある。加えて、合体によって「1+1」が「2」なのか、「3」に上昇するのか、「1」とパワーダウンしてしまうのか、まだわからない。石原好きの橋下嫌い、橋下好きの石原嫌いはどのくらい、いるのだろう。「原発」「消費税」がとても「小異」とは言えないところも気になるところ。
 どこを争点に据えるかによって、各政党の支持率は大きくブレそうだなあ。世論調査も聞き方次第で、かなり変わってくるだろうなあ。そのときに何がトピックなのかも数字を左右しそう。最後まで気の抜けない選挙になるのだろうなあ。各党とも強力な支持基盤は薄く、「支持政党なし」グループがそのときの風で、どちらに吹くかで、かなり数字も変わってきそうな気もする。
 そういえば、米国の大統領選では、こんな人が話題になっていた。
★大統領選でニューヨークタイムズのネイト・シルバーの数理モデル予測が全50州で的中―政治専門家はもはや不要? - TechCrunch Japan => http://bit.ly/PEXfRy
 数理モデルを駆使して選挙予測で圧倒的な結果を残したのだという。金融工学ならぬ政治工学の誕生だろうか。どこかのメディアが、この人に日本の総選挙の分析を依頼したりしないのだろうか。
【各メディアの世論調査結果】
議席増望む党、維新は16% 朝日新聞世論調査 - 朝日新聞デジタル => http://bit.ly/10bIeZK
・比例投票先、自民26%民主13%…第3極失速 - 読売新聞 => http://bit.ly/10bOReAa
毎日新聞世論調査:衆院比例 民主、自民、維新三つどもえ− 毎日新聞 => http://bit.ly/10bNYCN
・自民が第1党の勢い 民主は解散決断で差縮める:日本経済新聞 => http://s.nikkei.com/QRN1Pl
・比例投票先は自民がトップ〜NNN世論調査 | 日テレNEWS24 => http://bit.ly/10bO4ug

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