東日本大震災から4年。その間に生まれた本やら映像やら

 東日本大震災から4年。復興よりも東京オリンピックに、アベノミクス・バブルみたいな世の中になっているような気も。人手不足といわれる建設労働者は、五輪とアベノミクスに湧く東京が奪っていくだろうか。昨年、福島の浜通りに行った時、復興にも建設労働者が足りなくて、という話をしている人がいたが、今はどうなんだろう。東京は東北にいまだに冷酷なのかなあ。福島第一原発にしても「アンダー・コントロール」なのかどうか...。そんなことよりも週末になれば、北陸新幹線の金沢開通で盛り上げって、東北のことは忘れしまうんだろうか。そんな日本人にはなりたくないなあ。
 東日本大震災を記憶に、日本のDNAに刻むために、さまざまな本や映画やテレビが登場してきた。同時代の記録を残すことは大切だなあ。そんなかで思い起こすものというと...

遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)

遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)

 津波の後、鎮魂の物語。
 一方、フィクションの分野では、東日本大震災前後を描いた物語のベストはこれかもしれない。
あまちゃん 完全版 Blu-rayBOX1

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あまちゃん 完全版 Blu-ray BOX 2(Blu-ray Disc)

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あまちゃん 完全版 Blu-rayBOX3<完>

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 福島第一原発事故については様々な報告が出ているが、印象に残ったのは 日本における原発産業の構造を地べたから見る感じがする。一方、原発問題に関するフィクションというと...
原発ホワイトアウト

原発ホワイトアウト

 東日本大震災と直接関係しているわけではないが、福島が突きつけた問題を小説の形で提示している。
 ノンフィクションでは、こんなものもあった。
日本中枢の崩壊 (講談社文庫)

日本中枢の崩壊 (講談社文庫)

 3月11日によって日本の構造問題も露呈されたのだな。
 東日本大震災福島第一原発事故に関連した本や作品については商魂がギラギラと見えるものであったり、我は正義なり、自分以外は邪悪なりとでも叫んでいるような作品もあって読んだり見たりしていないものもかなりある。そうした食わず嫌いで避けてきた作品の中にも読むべもの、見るべきもの、教えられるもの、考えさせられるものはかなりあるのだろう。これからもいろいろな本や作品が出てくるのだろう。本当はもっと知らなければならないのだろう。何も終わっていないのだから。
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