金髪の野獣、ラインハルト・ハイドリヒの暗殺現場の写真を見て思い出した本と映画

 Old Pics ArchiveのTwitter、歴史写真が紹介されていて、いつも興味を持って見ているのだが、最近、見ていて、印象に残ったのは...

 ラインハルト・ハイドリヒの車の残骸。ナチスドイツでユダヤ人絶滅計画を主導し、「金髪の野獣」といわれた、あのハイドリヒ。プラハの街を車で走行中に襲撃された。 ロンドンに逃れたチェコスロバキア亡命政権が暗殺チームを送り込み、作戦は成功するのだが、その後、暗殺チームはナチに追われ、裏切り者が出て全滅。そればかりか、暗殺事件の報復のために、ひとつの村が地図上から抹殺された。村人は皆殺し。ナチの高官が暗殺された稀有な事件で、映画や小説の材料にもなっている。

 小説でいうと、これだなあ。

HHhH (プラハ、1942年) (海外文学セレクション)

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  これは映画化されたらしいが、見ていない。映画で見たのは...

暁の7人 [DVD]

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  「HHhH」はどんな映画になったのだろう。歴史が語られるだけでなく、語り手である現代の筆者も同時に語られることで、歴史を語る意味も問いかける構成で、映画化するのが難しい小説だったけど。