三菱モルガン証券がトレーディングで巨額損失。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)傘下の三菱UFJモルガン・スタンレー証券(秋草史幸社長)は21日、親会社の三菱UFJ証券ホールディングスに対する300億円の第三者割当増資を実施し、資本増強すると発表した。▼金利や為替、デリバティブ金融派生商品)などフィクストインカムの自己勘定取引の一部で、2011年1─3月期に993億円のトレーディング損失を計上し、11年3月期決算で1450億円の最終赤字になることが主因。大幅な損失を受け三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、リスク管理態勢の強化や人員削減、店舗の統廃合など経営の効率化を図る。

 阪神大震災をきっかけに雪だるま式に膨れ上がったデリバティブの巨額損失のために英国の名門銀行、ベアリングスは破綻した。東日本大震災で、大やけどしたのは三菱UFJモルガン・スタンレー証券だったようだ。ウィキペディアをみたら、ベアリングスの損失は、8.6億ポンド(約1380億円)。ベアリングスに迫る巨額損失だったわけだ。しかし、今回は三菱グループが付いているだけに、さすがに破綻ということにはならなかったものの、リストラを迫られるのだなあ。このトレーディング巨額損失、具体的には、どんな取引から生じたのだろう。ベアリングスは、ニック・リーソンという稀代のローグ・トレーダーがいたわけだが、三菱モルガンには主役がいたのだろうか。
★三菱UFJ、米モルガンを連結対象に 正式発表:日本経済新聞 => http://t.co/0ILuFcT
【やぶしらず通信・関連ログ】
・東北・太平洋沖地震でも円が売られるわけではない。阪神大震災でもそうだった、という米国メディアの見方(3月12日) => http://t.co/Q0SPROW

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