マイケル・ムーア、今度は医療制度かあ
米ブッシュ政権を真正面から批判し、各方面で大きな反響を巻き起こした映画「華氏911」を手がけたマイケル・ムーア監督(五〇)の次回作が、米国人の健康問題に切り込むドキュメンタリーになることが二十八日、分かった。
マイケル・ムーアの今度のターゲットは健康問題。ムーアのことだから、狙いは「健康」というよりも「医療制度」ではないか。米国の医療保険制度では、富める者と貧しき者の格差が激しい。高度な外科治療やら、遺伝子治療やら、カネがあれば助かるが、カネがなければ救われない。デンゼル・ワシントン主演の映画「ジョンQ」でも描かれた世界だ。「ロジャー&ミー」以来、ムーアの一貫したテーマは、富める者と貧しき者の社会的な落差に対する怒り。故郷フリントの荒廃に象徴された現代の階級社会に対する激烈なる批判だ。その点から言うと、健康・医療制度はムーアにとって絶好のテーマ。大衆の共感も得られやすい。そして、このテーマもまた、ブッシュ政権批判にもなっていくかもしれない。
【追記】
この映画、「シッコ」となった。
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