鷲田小彌太「過疎地で快適に暮らす」

過疎地で快適に暮らす。 (MG BOOKS)

過疎地で快適に暮らす。 (MG BOOKS)

 都市に住んでいると、田舎暮らしは憧れの対象になりがちだが、こちらは過疎地。人かがほんとど住んでいないところというのが過疎地。田舎という田園的コミュニティではなく、人里離れたところに暮らす快適さを推奨する。本人が実践者だけに、内容も実践的。車は必需品。水害に気をつけるとか、なるほどと思う。過疎地に暮らして、ときどきシティホテルに泊まるというのも、なかなか良さそう。しかし、過疎地での生活は本来、贅沢なんだなあ。最初は上下水道も自分たちで整えなければならないこともあるし、車はひとり1台の世界だし・・・。で、最後に「過疎地暮らしの十一戒」というのが付いていて、それはこんなぐあい。
 1.自然に手を出さない
 2.行政に手を出さない
 3.土地を不必要に広げない
 4.車に金を掛けよう
 5.体を動かさない
 6.フリーの客を疎略に扱わない
 7.低湿地に住まない
 8.賢くない者に、新鮮な農産物は手に入らない
 9.買いだめはしない
10.貧乏はだめよ
11.「つらい」と思ったら、我慢せずに、撤退しよう
 なるほどね。北海道の共和町、千葉県の鴨川など、筆者お薦めの過疎地も出ている。