杉江弘充『知っていそうで知らない台湾』

知っていそうで知らない台湾―日本を嫌わない隣人たち (平凡社新書)

知っていそうで知らない台湾―日本を嫌わない隣人たち (平凡社新書)

 2001年初版と、ちょっと古い本だが、台湾のお勉強。台湾は日本に対して親近感が強いが、日本は台湾に余り関心を持っていないという片思いに近い関係。日本の外交当局もどこか台湾に冷淡。しかし、活気のある面白い国。目次はこんな感じ。

第1章 台湾社会の七不思議
第2章 選挙はお祭りだ
第3章 李登輝時代から陳水扁時代へ
第4章 台湾と中国の複雑な関係
第5章 日本を嫌わない台湾?
第6章 これからの台湾

 台湾も政治家には暴力団と金権の問題がつきまとい、「黒金」問題というらしい。改革への取り組みが進んでいるらしいが、このあたりはアジア的宿痾なのだろうか。陳水扁も金権スキャンダルがあった。
 ともあれ、政治、経済、社会など台湾のことを概観するのにはいい本。さらっと読めてしまう。