NHK連続テレビ小説「てっぱん」平均視聴率は過去10年で11位。でも「おしん」の半分

2日に放送を終了したNHK総合の連続テレビ小説「てっぱん」の全回を通しての平均視聴率が、関東地区で17・2%、関西地区で16・2%だったことが4日、ビデオリサーチの調べでわかった。前作「ゲゲゲの女房」と比べ、関東で1・4ポイント低く、関西で0・3ポイント高かった。(略)同番組は東日本大震災の影響で3月12日に放送を休止、19日に再開しており、23日には関東地区で全回を通して最高となる23・6%を記録、「ゲゲゲ」の最高と並んだ。

 連続テレビ小説、今でも観ている人が結構いるんだなあ。「過去10年で11位」って、すごいと思って、良く考えてみたら、過去10年の20作中11位。ちょうど真ん中あたりということか。最高視聴率で「ゲゲゲ」と並んだと言うが、東日本大震災で、ずっと陰鬱なニュースが続いた後に、久々の娯楽番組という特殊要因を割り引いて考えてみるべきなのかもしれない。
おしん 完全版 青春編 - 山形・東京 [DVD] おしん 完全版 少女編 [DVD] で、この視聴率が過去の「連続テレビ小説」と、どれだけ違うかというと、あの有名な「おしん」(1983年放映。おしん役は小林綾子、田中裕子、乙羽信子のリレー)は平均52.6%、最高62.9%。化物ですな。どちらも軽く倍を超えている。平均でも最高でも「おしん」がトップ。
 連続テレビ小説は若手女優の登竜門だが、それでいうと、大竹しのぶの「水色の時」(1975年)が平均40.1%、最高46.8%。沢口靖子の「澪つくし」(1985年)が平均44.3%、最高55.3%、山口智子の「純ちゃんの応援歌」(1988年)が平均38.6%、最高44.0%、70〜80年代は黄金時代ですな。
 そして、90年代に入ると、朝の時計がわりといわれた、この国民的番組もフツーの人気番組になっていく。鈴木京香の「君の名は」(1991年)が平均29.1%、最高34.6%。石田ひかりの「ひらり」(1992年)が平均36.9%、最高42.9%。松嶋菜々子の「ひまわり」(1996年)が平均25.5%、最高29.6%。竹内結子の「あすか」(1999年)平均24.4%、最高27.6%、石原さとみの「てるてる家族」(2003年)平均18.9%、最高22.0%、宮崎あおい藤山直美の「芋たこなんきん」(2006年)平均16.8%、最高20.3%。宮崎あおいにして、この数字なのだから、黄金期の番組の人気がどんだけすごかかったかわかる。さて、井上真央はどんな数字をたたき出すのか。
NHK朝の連続テレビ小説|ビデオリサーチ => http://t.co/JX4YVYJ
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