米国の連邦債務上限問題、共和党右派の強硬姿勢で下院議長案の採決も見送り。これも一種のテロ?
米下院は28日、連邦債務上限の引き上げをめぐり、ベイナー下院議長(共和)が主導してまとめた歳出削減案について、同日夜に行う予定だった採決を見送った。赤字削減が不足だとする反対派の 共和党議員の説得に失敗したため。連邦債務上限が期限の8月2日までに引き上げられなければ、米国債の格付けが引き下げられる可能性がある。
米国の連邦債務上限問題は混迷状態。下院共和党は、ティーパーティなど右派が多いだけに、その説得に手間取っている様子。デフォルトも米国債の格付けもお構いなしという粗暴な一面が垣間見える。オバマ政権を倒すためならば、経済や社会が破壊されてもかまわないという政治テロリストのようにも見えてくる。ノルウェーの大量殺戮を引き起こしたテロリスト、米国の経済・社会システムを破壊しても構わないという原理主義者たち、21世紀の世界にとって怖いのは白人の右派テロリストたちだろうか。
こうした米国議会の迷走に加え、欧州でもギリシャなどの債務問題をめぐってEUを指導すべきドイツが迷走中。「こうしたリーダーシップの不在は、どこかの国に似ている。そうだ、日本だ。このままじゃ、米国も欧州も日本になってしまうぞ」と英Economistが警鐘を鳴らしている。最近、日本の名前が出てくるときは、先進国のネガティブな部分を象徴する反面教師としてのことが多いなあ。
★Debt and politics in America and Europe: Turning Japanese - The Economist => http://econ.st/nTzE3z
★円対ドル4カ月ぶり高値、一時77円48銭−米欧債務問題でリスク回避 - Bloomberg.co.jp => http://bit.ly/mU7e2u
アメリカは、キリスト教原理主義・新保守主義に、いかに乗っ取られたのか?
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