三菱重工業と日立製作所が経営統合へ

日立製作所三菱重工業が包括的な経営統合に向け、協議を始めることで基本合意したことが4日、分かった。2013年春をめどに新会社を設立し、原子力、火力などの発電プラントや産業機械、鉄道システム、IT(情報通信)制御技術など、社会インフラを支える根幹事業を網羅した形で統合を進める見込み。同日夕に、両社首脳が記者会見して発表する。▼両社の11年3月期の売上高は単純合算で12兆円を超え、統合が実現すれば、国内製造業ではトヨタ自動車に次ぐ規模。世界的にも社会インフラ事業で圧倒的な強さを誇ってきた米ゼネラルエレクトリック(GE)、独シーメンスなど欧米の重電大手をしのぐ最大級の“インフラ企業”として、需要が拡大する新興国を中心に、インフラの受注拡大を目指す。

 これはビッグニュース。重厚長大の雄、三菱重工日立製作所経営統合経向けて協議することで基本合意したという。両社が統合すると、トヨタに次ぐ規模という。ということは、一緒になってもトヨタに及ばないのか。トヨタって大きいのだな。で、この2社、官僚主義の国策メーカー的なイメージが強いのだが、経営統合で強さを発揮できるのだろうか。両社とも原発メーカーだが、今後の経営戦略に原発をどう位置づけるのだろう。新エネルギー開発でも強みを持つが、風力発電とか、スマートグリッドとか、そちらにシフトするのか。ITとか、システムまで含めての総合インフラメーカーを目指すのだとすれば、三菱電機はどうするのだろう。3社統合なんていうことがあるのか。インフラに絞るのならば、家電製品は売却か、撤退か。テレビの自社生産をやめたのは、その伏線だったのだろうか。
 両社一体となって、大リエンジニアリングをするのだろうか。経営統合するというのは、共通の持ち株会社でも創るのだろうか。となると、その名前は「みずほ」だったりして...。三菱系だから、それはないか。経営次第で、ポジティブにも、ネガティブにも評価できる経営統合だなあ。
★日立、テレビの自社生産から撤退−年度内に全量外部委託 - 日刊工業新聞ニュース-asahi.com => http://bit.ly/rqiG8O
三菱重工業のサイト => http://www.mhi.co.jp/
日立製作所のサイト => http://www.hitachi.co.jp/