中国が2020年までに所得倍増計画。胡錦濤は「中国の池田勇人」?

中国共産党の第18回党大会が8日午前、北京の人民大会堂で開幕した。党総書記の胡錦濤国家主席(69)は今後の施政方針などを示す活動報告を発表、2020年までに「国内総生産(GDP)と国民1人当たりの収入を10年の2倍にする」と表明し、所得倍増の目標を打ち出した。

 胡錦濤から習近平へーー中国のトップ交代を決める中国共産党大会が始まる。その冒頭、胡錦濤主席が2020年までにGDP倍増、所得倍増を宣言する。1960年に池田勇人首相が打ち出した「所得倍増計画」の再来だなあ。池田首相は1961年からの10年間で倍増を打ち出したわけだけど、中国も2020年までに倍増するのか。あと8年、経済成長のスピードを緩めないわけね。
 で、中国のGDPが米国、日本と比べて、どのぐらいの水準まで来ているかというと、こんな感じで伸びてきている。
名目GDP(USドル)の推移(1990〜2012年) - 世界経済のネタ帳
 すごいな。中国は驚異的な経済成長で、バブル崩壊後モタモタしている日本をあっという間に追い抜いていったわけだが、この勢いのまま突撃して、米国に「追いつけ、追い越せ」というのだろうか。まさに高度成長期の日本を思い起こさせる。だが、かつての日本もそうだったように、高度成長の裏側では、副作用みたいな社会問題も発生する。公害など、既に中国でも問題になっていると思うのだが、こちらは、どうバランスをとっていくのだろう。ともあれ、アグレッシブだなあ。21世紀になると、共産党も成長を約束しないと、成り立たなくなってきたんだろうか。マルクスは今の中国を見たら、どう言うんだろう。
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池田勇人―所得倍増でいくんだ (ミネルヴァ日本評伝選)

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 ※ 元祖「所得倍増」計画の政治家、池田勇人