AIGを救済しても、世界は金融危機が深刻化

日米欧の主要6中央銀行は18日、米金融危機の影響で欧米民間銀行を中心にドル資金調達が難しくなっているのに対応し、各国中銀が協調して総額1800億ドル(約19兆円)のドル資金を自国市場に直接供給する緊急対策を発表した。日銀は米連邦準備理事会(FRB)と総額600億ドル(約6兆3000億円)のスワップ協定を結び、外国銀行を含む金融機関に直接ドル資金を貸し出す。民間のドル資金融通の機能が低下するなかで、各国中銀が民間の金融仲介の役割を肩代わりする異例の措置に踏み切る。

 AIGの政府救済にもかかわらず、というか、リーマンは見捨てて、AIGは救うという行動の結果、市場はかえって疑心暗鬼に陥ってしまった。投資家が金融機関の株式を売れば、金融機関は金融機関で、どの金融機関を信用したらいいのか、わからない状況に陥り、金融仲介機能が事実上、停止してしまった様子。結果、中央銀行が資金を出すしかない異常事態に突入してしまった様子。