スポーツ団体幹部と反社(暴力団)との関係、認めれば、即アウト。認めなければ、セーフ?
暴力団との交際が報じられ、本人も過去に交際があったと認めていた日本ボクシング連盟の会長問題...
選手への助成金の不適切な流用や、暴力団員だった人物との交際などが指摘され、日本ボクシング連盟の理事会から進退について一任されていた山根明会長が大阪市内で8日午後会見し、「私は本日をもって、会長を辞任致します」と述べ、辞任を表明しました。
男、山根会長、写真が出てきたところで交際を認めてしまったが、そこでアウトだったのだなあ。危機管理的には、メディアに話し過ぎると思ってはいたが、やはり...。だいたい多弁はボロが出る。
一方、こういう場合、大人は事実を認めない(たとえ写真があっても)。メディアに対してはひたすら沈黙を貫く。そして関係先に対しては、知らぬ、存ぜぬ。絶対に事実を認めない。この場合の生存率は高いように思える。3、4年前、暴力団との写真が海外メディアに流れたJOCの副会長は、捏造だと言い張り、交際を否定。文科省もJOCも調査するポーズを見せてはいたが、結局、うやむやに終わった。
その人物は今も日本相撲連盟の副会長の座にいるが、こちらについては、スポーツ庁長官は、どう考えているのだろう。写真があっても、本人が認めれば、アウト、認めなければ、セーフ?
危機管理の教科書としては、反社会勢力との写真が出てきても、ともあれ、捏造だ、フェイクニュースだと言い張る。たとえ、昔からの友人であったしても、知らず、存ぜぬ。男らしく認めるのは間違いで、オトコではなくオトナになって、どんなに罵倒されようと、みんなが忘れるのを待つ。これが処世術としては正解なのだなあ。
この成功体験を持つ人は大学に危機管理学部をつくったらしいが、そこでは、どんなことをを教えているのだろう。日本ボクシング連盟とJOC、ケーススタディとして比較できそうだけど。
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