「計画停電」がやってきた。でも、“無計画停電”らしく突然に

 15時20分から19時の「計画停電」のグループに入っていたのだが、15時半になっても電気は付いている。これは今日も停電地域から外れたかな、と思っていたら、15時40分ぐらいになって、突然、電気が切れる。やっぱり“無計画停電”らしいなあ。これまで、やるぞやるぞ、と言っておいて、肩透かしを食わせて、今回も最初は停電せず、油断させておいて、いきなりの停電。フェイントをかけるところが憎らしい。しかし、20分もないと、今日はないのかと思うから、油断してエレベーターに乗ってしまった人もいたりして。
 街に出てみたら、鉄道は動いていた。鉄道の施設だけは電気が通っている。踏切も普段どおり。駅のコンビニは明るかった。交差点の信号は消えていたが、要所要所では、警官が交通整理をしていて渋滞もなく円滑に流れている。みんな信号が消えることは知っているから、走っている車自体がそもそも少ない。その代わりに自転車がやたらと走っている。街に出ている人も多く、一眼レフカメラを持ったオジサンも。歴史的な瞬間を記録するんだなあ。
シャッター通り再生計画―明日からはじめる活性化の極意 店は、セブンイレブン、サンクスといったコンビニは空いていた。セブンイレブンは電気は消えていたが、レジはひとつだけ動いていた。サンクスはレシートが出ませんと言っていた。同じコンビニでも、ampmは閉店。このあたりチェーンの方針か、店の個別の事情か、わからなかった。コンビニを除くと、ほとんどの店は営業していない。このところ買い出しパニックで品足になっている店も多いだけに、ほとんどの店が閉まっている。停電になってから店を閉めて、帰り支度をしているところもあった。シャッター街というか、ゴーストタウンというか、不思議な感じ。駅地下の書店街も、商業ビルもみんなシャッターを閉めていた。
 で、停電は始まったときと同じように突然、終わった。予定の時間より30分早い18時半頃、バッコンと電気がつく。電気はありがたい。被災地の苦労が、ほんの少しだけど、わかります。阪神大震災で電気が回復したときに拍手があがったというのもわかる。
 しかし、今のような無計画停電ではなく、本当の計画停電にしていかないと、商店街は死んでしまう。計画が立たないのでは商売もできない。夏場の電力需要などを考えれば、当分、停電が続くのだろうから、もっと都市が機能する形にしないと...。少なくとも、来週の月曜まで、まだ時間があるわけだから、修正をしないと。PDCAサイクルをつくらないとねえ。それは国の仕事でもあるんだが、やっているんだろうか。また東電に丸投げだろうか。これだから、株が下げるんだなあ。来週も、この混乱が続くのならば、売り方優位だろうなあ。

完本 危機管理のノウハウ

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