あのカラシニコフがテスラに対抗して電気自動車を開発?
BBCに、こんなニュースが...
BBCニュース - 露カラシニコフが電気自動車を発表 「米テスラに対抗」 https://t.co/fI4dBBn8kR
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2018年8月24日
ロシアが創り上げた最大のブランドともいえるカラシニコフ、あの世界でゲリラが愛用している自動小銃、AK-47のカラシニコフが電気自動車を開発したのだとか。このBBCの記事を読むと、カラシニコフはすでに軍事ロボットも開発して、発表しているという。
AK-47は単純な構造で、ハードな環境での生産、使用に耐えるといわれていた。そんなカラシニコフがつくった電気自動車だから、デザインは今一つどころか、今三ぐらいのものだが、ヘビーデューティにも耐えるハードでコスパのすぐれた自動車なんだろうか。
しかし、カラシニコフも時代に合わせて、新しい製品を生み出そうとしているのだなあ。いかにもITベンチャーっぽいテスラに無骨なカラシニコフが勝つというのも、ちょっと爽快な感じもする。でも、見た目でいうと、どっちに乗りたいか、といわれると、今のところ、テスラかな。
カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男 (朝日新書 106)
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猫に小判、豚に真珠、役所に歴史資料...。富士山測候所の日誌が廃棄されていたとか
科学者はノートが生命と言うけど、役所にとって、そんなことは関係ないらしい。
気象庁富士山測候所の職員が68年間つづった40冊以上の「カンテラ日誌」が所在不明になっていた問題で、同測候所を管轄した東京管区気象台は毎日新聞の取材に、昨年11月以降に「文書整理の一環」で廃棄していたことを明らかにした。気象観測のほか、眼下の空襲など太平洋戦争も記録した貴重な資料が失われた。閲覧したことがある気象専門家らは「職員が見たまま感じたままを率直に記した第一級の歴史資料だった。機械的に捨てるなんて」と批判している。
富士山測候所:日誌を廃棄 68年間つづった貴重な40冊 - 毎日新聞
気象庁富士山測候所の職員が68年間つづった40冊以上の「カンテラ日誌」が所在不明になっていた問題で、同測候所を管轄した東京管区気象台は毎日新聞の取材に、昨年11月以降に「文書整理の一環」で廃棄していたことを明らかにした。気象観測のほか、眼下の空襲など太平洋戦争も記録した貴重な資料が失われた。閲覧したことがある気象専門家らは「職員が見たまま感じたままを率直に記した第一級の歴史資料だった。機械的に捨てるなんて」と批判している。
役所にとって、測候所の日誌もゴミなんだなあ。記録に対するリスペクトがない。保管場所の問題というのならば、デジタル化という方法があるし、自分のところで不要と思うのならば、気象大学校でも、日本気象学会でも、日本山岳会でも、富士山関係の博物館・研究施設でも、国立国会図書館でも、どこかに寄贈すればいいのに。役所が金儲けに走って民間にオークションで払い下げても、誰かが持っていれば記録は残るだけに価値がある。捨てたら、すべてが消えてしまうだけ。
歴史に対する責任、記録が未来に貢献する可能性があることなど、役所には全く関心がないのだなあ。むしろ、いかに記録を抹殺するかにしか興味がないのか、とさえ思えてしまう。お役所仕事というのは、機械的に記録を抹殺していくことなのかと思ってしまう。紙は捨てるにしても、デジタル化してしまえば、そんなにコストもかからないのに、いつの時代を生きているのか...。猫に小判、豚に真珠、役所に歴史資料か...。
スポーツ団体幹部と反社(暴力団)との関係、認めれば、即アウト。認めなければ、セーフ?
暴力団との交際が報じられ、本人も過去に交際があったと認めていた日本ボクシング連盟の会長問題...
選手への助成金の不適切な流用や、暴力団員だった人物との交際などが指摘され、日本ボクシング連盟の理事会から進退について一任されていた山根明会長が大阪市内で8日午後会見し、「私は本日をもって、会長を辞任致します」と述べ、辞任を表明しました。
男、山根会長、写真が出てきたところで交際を認めてしまったが、そこでアウトだったのだなあ。危機管理的には、メディアに話し過ぎると思ってはいたが、やはり...。だいたい多弁はボロが出る。
一方、こういう場合、大人は事実を認めない(たとえ写真があっても)。メディアに対してはひたすら沈黙を貫く。そして関係先に対しては、知らぬ、存ぜぬ。絶対に事実を認めない。この場合の生存率は高いように思える。3、4年前、暴力団との写真が海外メディアに流れたJOCの副会長は、捏造だと言い張り、交際を否定。文科省もJOCも調査するポーズを見せてはいたが、結局、うやむやに終わった。
その人物は今も日本相撲連盟の副会長の座にいるが、こちらについては、スポーツ庁長官は、どう考えているのだろう。写真があっても、本人が認めれば、アウト、認めなければ、セーフ?
危機管理の教科書としては、反社会勢力との写真が出てきても、ともあれ、捏造だ、フェイクニュースだと言い張る。たとえ、昔からの友人であったしても、知らず、存ぜぬ。男らしく認めるのは間違いで、オトコではなくオトナになって、どんなに罵倒されようと、みんなが忘れるのを待つ。これが処世術としては正解なのだなあ。
この成功体験を持つ人は大学に危機管理学部をつくったらしいが、そこでは、どんなことをを教えているのだろう。日本ボクシング連盟とJOC、ケーススタディとして比較できそうだけど。
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最期の最期まで戦い続けた翁長雄志・沖縄県知事が死去
ずいぶん痩せてしまって、いかにも具合が悪そうだったが...
沖縄県の翁長知事が死去。この記者会見が最後であり、遺言だったのかもしれない。
ryukyushimpo.jp 翁長知事は那覇市議、沖縄県議、那覇市長と、もともとは自民党。それが自民党政権と対峙する。そこに沖縄の戦後が象徴されているようでもある。翁長知事の死後、沖縄はどうなっていくのだろう。自民党の圧力を受けて、自民党に近づくのか。自民党政権に抵抗を続ければ、21世紀版の「琉球処分」が待っているのか。
一方で、国内の事情とは別に東アジアの安全保障情勢も、米国のアジア戦略も変化しているように見える。朝鮮半島の緊張緩和、中国の海洋進出、米国トランプ政権の海外基地縮小の可能性など、今までのような冷戦を引きずった単純な構図とは違う現実が生まれてきそう。そのなかで、沖縄の民意は、どのような知事を選択するのだろうか。
翁長知事、左右によって評価は分かれ、毀誉褒貶は激しいようだが、何よりも沖縄の民意に立ち、ヤマトンチュと戦い続ける人というイメージがある。海洋国家・琉球の伝統のもと「万国津梁」の精神をもった誇り高き琉球人だったのだろう。ともあれ、合掌。
くまのプーさんは中国では要注意人物らしい。思想信条ではなく、あの人に似ているから?
独裁国家・強権国家では、ときとしてマンガのようなことが起きる。お隣、中国では...
米報道によると、中国当局はディズニーの実写映画「Christopher Robin(邦題「プーと大人になった僕」)」の同国での公開を認めなかった。米エンターテインメント誌ハリウッド・リポーターが伝えた。
決定の理由は明らかになっていないが、中国は全国的にくまのプーさんを検閲しており、今回の措置もその一部と考えられている。
ユアン・マクレガー主演の「プーと大人になった僕」が中国では上映を認められなかったと。くまのプーさん、中国では検閲されているためらしい。くまのプーさんがなぜ嫌われるのか。ピグレットやティガーやイーヨーと組んで中国で反政府活動をしているとか、ダライ・ラマを支持しているというわけであるはずもなく...。その理由として推測されているのは、習近平ってプーさんに似ているんじゃね、ということなのだとか。政府に批判的なグループがネット上で、プーさんの画像を習近平になぞらえ始めてから、中国政府が神経質になっているらしい。そして...
グローバル・リスク・インサイツは、プーさん検閲が続く理由は、プーさんと習主席の比較を中国政府が、「国家主席の地位と習氏自身の尊厳を本気で脅かそうという取り組み」と認識しているからではないかと言う。
うーん、プーさんの存在が「地位と尊厳」を脅かす...。で、新作の公開も認めないと...。側近たちが忖度しての検閲か、それとも本人の意志か。いずれにしてもマンガだなあ。プーさんのTシャツを着て北京を歩いていたら、大変なことになってしまうのだろうか。怖くて試せないけど。
クリストファー・ロビン、プーさんと一緒にいると、好ましからざる人物として国外退去か。
チョン・ウヒの韓国ウェブドラマ「抜群な女」
NETFLIXにあった韓国のウェブドラマ。
www.netflix.com 「抜群な女」というのは、直訳なのかもしれないが、わかりにくくて、「超できる女」というか、「超イケてる女」といったほうがいいような気がする。ファッション誌に自分のコラムを持ち、テレビに出たこともある女性記者の日常的「あるある話」を10分余り全5回で描く軽いコメディ。伏線がうまく張られていて、それをきちんと回収していく。お気に入りのギャグはこんなもの。
ヒロインは元カレと手話サークルで知り合ったという設定なのだが、酔っ払ったヒロインは別れたばかりの元カレの留守の部屋に上がり込んで寝込んでしまう。間違いに気づいて慌てて帰ろうとすると、元カレが新しい彼女を連れて帰ってくる。ふたりが寝込んだところで部屋から抜け出そうとするのだが、元カレに気づかれ捕まり、彼女は元カレと眠っている彼女に気付かれないようにと、いきなり手話で会話を始める。ヒロインの手話は未熟で(手話サークルは長続きしなかった?)、微妙に話がすれ違う。このシチュエーションコメディが笑える。
ヒロインのチョン・ウヒが魅力的。こんな映画に出ている人らしい。
これはシリアスな役のようだが、このウェブドラマを見ると、コメディエンヌとしても「抜群な女」かもしれない。
「ブレイキング・バッド」ーーいつの世も悪銭身につかず
肺がんで余命わずかと告知された高校の化学教師が自分の知識を活用して手っ取り早く大金を稼いで家族に財産を残そうと選んだ道は麻薬づくりだったという米国の大ヒット・ドラマシリーズ。
ブレイキング・バッド DVD-BOX 全巻セット(SEASON 1-6)
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2015/08/28
- メディア: DVD
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評判になるだけあって面白かった。すぐに大金が儲かる仕事ではあったものの、想定外の出来事の連続に、カネが出ていくのもあっと言う間。危険を冒し、知恵と努力の末に(知恵と努力の方向は間違っているけど)爆発的に稼いだはずなのに、自分の手元にはたまっていかない。メキシコのカルテルという怖い存在もある。どうなるかと思いながら、第6シーズンまで全部見てしまった。
その結論は、というと、悪銭身につかず、という古くからの教え。犯罪を秘密のうちに保ち、対抗勢力から身を守るにはコストがかかる。加えて、使えば使ったで、税務当局、捜査当局に目を付けられるし、マネーロンダリングも大変。裏で稼いだカネを表で使えるようにするのも並大抵のことではない。悪銭身につかず、ということを教えてくれる(最後はたまったといえば、たまったともいえるけど)。
表ではファーストフード店を営み、裏では麻薬ネットワークの顔役である紳士風の冷酷なボス、何でも処理してくれる仕事人、そして、裏社会に長けた調子のいい弁護士と周辺のキャラクターが書き込まれていることが物語をさらに面白くしている。