アート

田中一村記念美術館

奄美大島にある田中一村の作品を集めた美術館。田中一村は・・・ 明治41年(1908)、栃木県に生まれました。18歳のときには、東京美術学校(現在の東京芸術大学)日本画科に入学するなど、将来を嘱望されながらも、病気や生活苦の中で中央画壇とは一線を画し、…

モンマルトル美術館 Musée de Montmartre

サクレ・クール寺院の近く、モンマルトルの丘に建つ美術館。ミュージアムショップのレジと入館チケット売り場が一緒になっているので、最初はどこが入り口かわからなかった(ミュージアムショップは大体、出口にあるものなので)。加えて、事前に読んだ観光…

オランジュリー美術館 Musée de l'Orangerie

コンコルド広場に面したチュイルリー公園内にあり、クロード・モネの「睡蓮」の連作の360度展示で有名な美術館。所蔵品は印象派とポスト印象派が中心という。モディリアーニ、マティス、ピカソの絵があるが、個人のコレクションが中心なので、こぶりな美術館…

オペラ座 ガルニエ宮 Opéra national de Paris -- Palais Garnier

ガルニエ宮は、大階段、ロビー、ホールがあるオペラ座の劇場であり、博物館。大階段、ロビーは壮麗。エレベーターも格式がある感じ。ホールの天井には、シャガールの絵があり、シャンデリアを見ていると、「オペラ座の怪人」を思い出す。博物館では、ディア…

オルセー美術館 Musée d'Orsay

夕方のオルセー美術館は最高だった。入ったのは4時過ぎ。閉館時間は6時で、あまり時間はなかったのだが、その代わり、団体客はほぼ帰り、館内は空いていた。ゴーギャンやゴッホの作品をゆっくりと誰にも邪魔されず、真ん前で堪能することが出来る。至福の時…

装飾芸術美術館 Musées des Arts Décoratifs

ルーヴル宮の一角にあるインテリアを中心としたデザイン・アート美術館。中世・ルネッサンスから、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、そして現代に至るまでのデザインの変遷を見ることが出来る。1940年代からは10年刻みで楽しめる。展示の仕方に工夫もある…

ヴェルサイユ宮殿美術館 Château de Versailles

ヴェルサイユ宮殿もまたMuséeであった。パンフレットを見ると、「ヴェルサイユ宮殿美術館」とある。宮殿そのものはもちろん、家具、彫像から絵画に至るまで全てが芸術作品。絶対王政というか、その権力のすさまじさを体感もする。そして、革命を経ても、これ…

ルーヴル美術館 Musée du Louvre

とにかくデカイ。とにかく広い。そして収蔵品がこれでもか、これでもか、と置いてある。午前中に行ったので、団体客が少なく、ミロのビーナスは地元の小学生の見学団がいただけ。モナリザにしても、すぐに最前列まで行けたから、それほどの混雑ではなかった…

ポンピドゥー・センター Centre Pompidou

パリにある現代アートの巨大施設。国立近代美術館をはじめ、図書館、映画館、劇場、音響音楽研究所が入っている。エレベーターは建物の外側にチューブ状に配置されている。企画展が開かれていた最上階の6階まで上がっていく。入ったのが夕方だったので、夜に…

工藤欣弥、寺嶋弘道「三岸好太郎ーー夭折のモダニスト」

三岸好太郎―夭折のモダニスト (ミュージアム新書)作者: 工藤欣弥,寺嶋弘道出版社/メーカー: 北海道新聞社発売日: 1988/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 北海道立近代美術館ミュージアム新書の1冊。新書だが、三岸好太郎の作品の図版が…

早川良雄ーー“顔”と“形状”ーー(国立近代美術館)

国立近代美術館にウィリアム・ケントリッジ展を見に行ったついでに覗く。日本のグラフィックデザイナーの草分けのひとり。展示されている「顔」はどこかで見たことがある感じ。雑誌などの表紙を飾っていたこともあり、それも展示してあった。先駆者ではある…

ウィリアム・ケントリッジー歩きながら歴史を考える(国立近代美術館)

ウィリアム・ケントリッジ(1955南アフリカ共和国生、ヨハネスブルグ在住)は、1980年代末から、「動くドローイング」とも呼べるアニメーション・フィルムを制作しています。木炭とパステルで描いたドローイングを部分的に描き直しながら、その変化を1コマ毎…

藝大アートプラザ

藝大アートプラザは、東京藝術大学が企画開発した作品や、教員等の創作作品を展示販売することにより、教育研究成果を広く一般に提供し、社会に対して積極的に発信しています。 上野公園から旧東京音楽学校奏楽堂を抜けて、東京藝術大学美術館に行く途中にあ…

「異界の風景」(東京藝術大学美術館)

東京藝術大学絵画科油画の企画する「異界の風景」展は、油画現職教員14名の作品約70点と東京藝術大学大学美術館収蔵の作品約100点によって構成される展覧会です。 「異界」を創造行為が発生する場をさす概念と定義し、表現が生まれる媒介となる「風景」を提…

旧東京音楽学校奏楽堂

芸大の美術館へ行こうと思って、上野公園を歩いていたら、ちょうどオペラの企画展に合わせたコンサートをやっていたので、覗いてみる。なかなか伝統があって味わいのあるホールで、音楽も「ある晴れた日に」とか、「乾杯の歌」とか、アンコールは「メリーウ…

IdcN デザインミュージアム

名古屋はデザインに力を入れている様子。街を歩いていたら、ナディアパークという施設があり、そこにデザインミュージアムがある。NADYAというのは「Nagoya(名古屋)、Design(デザイン)、Youth(若者)、Amusement(楽しさ)、Park(人が集まり、楽しい場…

名古屋市美術館

小振りだけど、なかなか良い美術館だった。「現代の芸術」、「エコール・ド・パリ」、「メキシコ・ルネサンス」、「郷土の芸術」の4つのコーナーで構成されている。現代アートでは、フランク・ステラのオブジェ、アンゼルム・キーファーの「シベリアの王女…

建築家・坂倉準三展(パナソニック電工・汐留ミュージアム)

恥ずかしながら、坂倉準三氏のことは知らなかった。あのル・コルビュジエの弟子だったんだなあ。建築も、家具などの工芸デザインも印象的だった。岡本太郎や藤山愛一郎の邸宅を設計していた。写真だけではなく、設計図と模型もあって楽しい。神奈川県立美術…

益子焼「やまに大塚」

益子焼を見に行く。益子焼といえば、益子焼窯元共販センターだと思って、出かけたのだが、その近くに、洗練された街の一角がある。それが「やまに大塚」。ギャラリーとカフェがある。まず、カフェに気がついて入ったのだが、この「ほっとるーむ・けやき」は…

笠間日動美術館

ずいぶん昔に行ったことがあるのだが、久しぶりに再訪。フランス館と日本館に分かれていて、両方を見るが、もっと大きな印象があった(この前、来たときは、子どもだったからか)。でも、ここは面白いというか、すごい。フランス館など、入って、すぐのとこ…

『「4つの物語」コレクションと日本近代美術』展と川村美術館

リニューアルしてから初めて川村美術展に行く。企画展は「4つの物語」。内容は以下の通り。 本展は、川村記念美術館のコレクションから選んだ欧米絵画を起点とする4つの柱をもとに、それらとの間に影響関係や類同性が見られる明治以降の絵画を並置することで…

六花亭「中札内美術村」と「六花の森」

北海道のお土産と言えば、「白い恋人」と、六花亭の「マルセイバターサンド」。この六花亭、帯広でアートな文化事業を展開していたとは知らなかった。 帯広空港から車で10〜15分ぐらいのところにあるのが「中札内美術村」。木々の間に「相原求一朗美術館」「…

青山ユニマット美術館が3月末で閉館

久しぶりに青山ユニマット美術館へ行ったら、3月31日で閉館という掲示が出ている。ウェブを見ると 当美術館の発起人であり統括責任者の取締役副館長 額賀雅敏が、病のため昨年12月に急逝いたしましたため、当美術館の企画運営に支障をきたし、残念ではござい…

全光榮展(森美術館)

全光榮の作品は、韓紙(ハンジ)という韓国固有の伝統技術によって作られる紙でくるまれた三角形の小片で、キャンバスを埋め尽くすというもので、包み(wrapping)と組み立て(assembling)が基本となっています。そうしてでき上がった造形は伝統的で作家自身…

チャロー!インディア(森美術館)

「インド美術の新時代」というサブタイトルが付いているように、インドの現代美術を盛りだくさんに紹介する。これが意外と面白かった。現代と近代、宗教的世界と物質的世界、先端と土着風土、さまざまな相対する要素が交錯する国。ヒンズー的世界の一方で、…

20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代(Bunkamura ザ・ミュージアム)

PENが2月1日号で「線と色彩の芸術家、パウル・クレーをめぐる旅へ」という記事を載せていて、これをきっかけに、クレーに興味を持った。クレーは名前は知っていたが、なぜか、これまで全く関心の対象外にあった。しかし、改めて見ると、いいなあ。初期の作品…

甦る中山岩太:モダニズムの光と影(東京都写真美術館)

1920〜40年代に活躍した中山岩太の写真展。記録写真ではなく、芸術写真という感じ。このあとに恵比寿から渋谷に出て「ピカソとクレーの生きた時代」を見たが、表現主義、キュビズム、シュールレアリズムといった20世紀初頭から30年代にかけての欧州の芸術運…

黒田記念館 「湖畔vs湖畔」

このたび東京文化財研究所主催の国際研究集会「“オリジナル”の行方―文化財アーカイブ構築のために」(2008年12月6?8日)の関連企画として、福田美蘭氏による《湖畔》を展示します。 気鋭の現代美術家である福田美蘭氏は古今東西の美術品を素材に作品を制作、…

東京国立博物館

東京国立博物館は11月30日まで「秋の庭園開放」期間中。ということで、国立博物館を覗く。特別展は「スリランカ」がテーマだったが、庭園が目当てだったので、平常展で入る。庭園は小さいが、なかなか良かった。今日は茶会が多かった。 http://www.tnm.go.jp…

東京都現代美術館「サヴァイヴァル・アクション」

2008年度第3期の「MOTコレクション」は、昨年度までの収蔵品の中から日本の若手現代アーティストによる作品を中心に、国内外のレファランスとしての既存のコレクションとともに「サヴァイヴァル・アクション ―新収蔵作品を中心に」と題する特集展示をおこ…